トーンカーブには2種類の補正機能があります。
- パラメトリックカーブ
- ポイントカーブ
今回は、後者の「ポイントカーブ」についてです。
トーンカーブとポイントカーブの基本をマスターできます。
ポイントカーブ
ポイントカーブには自動で補正をしてくれる機能もあります。

この赤枠のポイントカーブから「リニア」「コントラスト(中)」「コントラスト(強く)」を選ぶことが出来ます。
項目の内容について
- リニア:撮って出しの初期設定の状態
- コントラスト(中):初期状態よりも、コントラストが上がります。
- コントラスト(強く):コントラスト(中)よりも、コントラストが上がります。
使用方法について
LR初心者の方は、この項目をリニアからコントラスト(中)あるいはコントラスト(強く)に補正するだけでも、写真の仕上がりが違います。
LR中級者の方なら、この項目を選んだあとに手動でポイントカーブを微調整するなどして、好みの写真に仕上げることも可能です。
各項目のトーンカーブの変化について
リニア

リニアは初期状態なので、ポイントカーブも直線のままです。
写真のコントラストも、撮って出しと変化はありません。
コントラスト(中)
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コントラスト(中)は、コントラストを少しだけ上げた状態の仕上がりになります。
ポイントカーブを確認すると、直線から緩やかな「S字」のカーブを描いています。
写真のコントラストは、初期状態よりも少し濃くなりましたね。
コントラスト(強く)
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コントラスト(強く)は、3つの項目の中で一番強めのコントラストの補正がかけられます。
トーンカーブを確認してみても、コントラスト(中)の時よりもシャドウの「S字」のカーブが強くなっています。
写真を確認しても、暗い部分のコントラストが強くなったのが確認できます。
ポイントカーブ編集
ポイントカーブは項目の選択以外にも、直接操作することも可能です。
直接カーブを操作することで、自由な補正が可能です。

赤枠の範囲内でカーブを手動で操作できます。
基準線の操作による写真の変化について
※トーンカーブが直線の場合を初期状態としています。
基準線よりも上に引き上げた場合(1点のみ)

トーンカーブの基準線上の1か所を選択して、上へ引き上げると写真全体の明るさやトーンがプラスになり明るくなります。
基準線よりも下に引き下げた場合(1点のみ)

トーンカーブの基準線上の1か所を選択して、下へ引き下げると写真全体の明るさやトーンがマイナスになり暗くなります。
基準線を「S字」にした場合(2点選択)

基準線上を2点選択した状態で「ハイライト」側は引き上げ、「シャドウ」側は引き下げて「S字」のようなトーンカーブを描くと、コントラストが強くなります。
逆に「逆S字」なら、コントラストは弱くなります。
注意点
カーブを過度に補正すると、白飛びしたり黒つぶれすることがあります。
警告表示をオンにした状態で操作することをオススメします。
白飛び・黒つぶれを軽減させるためには
トーンカーブを手動で補正する場合に必ずあることが、白飛びと黒つぶれです。

ハイライト側の赤丸で囲った点が「白色点」です。
シャドウ側の赤丸で囲った点が「黒色点」です。
この各点を赤矢印方向に移動させることで、白飛びと黒つぶれを軽減させることが可能です。
コントロールポイントの追加について
トーンカーブの基準線上をクリックすることで、コントロールポイントを追加できます。
まとめ
手軽にコントラストを補正したい場合
トーンカーブは「リニア」「コントラスト(中)」「コントラスト(強く)」の3種類から選択。
「リニア」は初期状態なので、他2種類から好みで選択します。
自分好みの明るさやトーンを補正したい場合
ローキー(暗めのトーン)にするなら

トーンカーブ上にコントロールポイントを3点追加します。
3点のポイントを下に引き下げると写真の中間調部分が暗くなるためローキーな仕上がりの写真になります。
ハイキー(明るめのトーン)にするなら

トーンカーブ上にコントロールポイントを2点追加します。
2点のポイントを上に引き上げると写真の中間調部分が明るくなるため、ハイキーな仕上がりになります。
コントラストの強い写真にするなら

トーンカーブ上にコントロールポイントを2点追加します。
ハイライト側のポイントを上へ引き上げます。
シャドウ側のポイントを下へ引き下げます。
そうすることで、写真全体のコントラストが強く表現された仕上がりになります。
白飛び・黒つぶれ軽減
白飛び・黒つぶれは「白色点」「黒色点」で軽減可能
っといった感じでしょうか?
色々と応用もできるのですが、今回は基本のみです。
でわ、ばいばいぃ(‘ω’)
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